ぴろりんのひとりごと

ひとりごとですが、誰かに伝わって欲しくてつづります。いつまで続くかは神のみぞ知る。

出産レポート②

前回の続きです。

 

<入院2日目>

 

6:50 NSTのモニターを装着。血圧が高め。血圧が高いと、陣痛の際にはもっと血圧が上がるため、帝王切開になる場合があると言われる。寝不足のせいもあるかもと言われ、青くなる。昨晩のお隣さんの雄叫びで寝られなかったと思われたようだが、単にネットサーフィンによる寝不足なので自業自得。

 

7:00 内診。子宮口はまだ1センチで変わらず。今日は錠剤を2錠飲み、9:00の診察で方針を決めるとのこと。

 

7:30 朝食

 

9:40 診察。子宮口は1センチのまま。昨日と同様、錠剤を1時間おきに6錠まで続けて、午後からは点滴を使うことになった。9:00診察の予定だったのに、2つ目の錠剤を飲んだところで寝てしまったので、診察をスルーされたのだろうか?睡眠をとって体力を温存しとくことが大事と言っていたし…。でも少し寝られて良かった。

 

お隣のベッドには、新しい人が入室。私と同じ誘発分娩の入院で、錠剤6錠からスタートするらしい。ご主人は仕事を休んで、一日付き添うつもりらしいが、恐らく本番は今夜から明日にかけてだから、今日の日中は多分いなくて良い説明を受けてる。

 

11:00 血圧、上が140台、下が90台。平常時にしては高め。午後からの点滴誘発に耐えうるか慎重に診ていくらしい。旦那は呼び出してどれくらいで来られるのか確認される。

 

11:30 昼食

 

12:00 母到着。今日は6個入りのピノを買えたらしい。

 

12:50 6錠目を飲む。これで、昨日と合わせて12錠飲んだことになるが、少し下腹部痛が起きるものの、大きな変化はなかった。

 

14:00 点滴誘発開始。点滴の濃度は10~120まであって、10からスタートして30分ごとにレベルを上げていく。スタートしてすぐに、定期的な下腹部痛がある。陣痛アプリで間隔を測ると、3分おき。痛みはそこまでではないが、誘発だといきなりこの間隔でくるのか。

 

14:30  点滴レベル20

徐々に痛みが強くなってくるが、まだ余裕がある。間隔の計測と呼吸に集中していると30分があっという間。

 

15:00  点滴レベル30

逐一、旦那にLINEでレポートしていたのだが、このあたりでレポートの継続を断念。痛みで、間隔を測ることも辛くなってきた。昨日のお隣さんのように、痛い…痛いよ…という言葉は出ないのだが、痛みが来ている間はフーッ、フーッと大袈裟なくらい吐くことに集中して痛みを逃す。体をさすってほしいとは思わないが、強いていえば痛みの最中にうちわで風を送ってほしいと頼む。

 

15:30  点滴レベル40

もはや、痛みが来てる時に話しかけられても答えられないレベルだが、母は無関係に話しかけてくる。無視してひたすらフーッ、フーッと言っていても、独り言で完結したりしてる。うちわもたまに忘れる。なんというか、この強烈な痛みを共有しろとは言わないけど、私が痛みと闘ってる最中には、付き添いにはせめてそのことを理解して見守って欲しいと願うのだが、痛い時に母がマカダミアナッツチョコをポリポリ食べてる音が聞こえたりすると心底イラつく。気持ちに余裕がなくなってしまってる。

 

16:15  30分を過ぎても、点滴のレベルを上げに来ないと思ってたら、しばらくこのレベルでキープするとのこと。今日は17時くらいまで点滴を続けてみますが、自分の陣痛に繋がらないようであれば明日仕切り直しになります、と言われ、愕然とする。こんなに痛いのに、これはまだ自分の陣痛ではないから意味がないのか。

 

母は、その説明を聞いて不満そう。もっとじゃんじゃん誘発をしてくれれば良いのにねぇ。時間ばかりかかって。…って、痛いのは私なんだよ。確かに、また仕切り直しは入院費用や薬代が無駄になるけど、これ以上痛みが増すことへの恐怖もすごくある。とにかく、今日は17時までこの痛みに耐えれば、終わるのかも。と思い、ひたすら耐える。

 

17:00 点滴終了。でも、これから自分の陣痛が始まるかもしれないし、始まらなくても痛みは2時間ほど続くとのこと。

 

17:10 診察。子宮口は1センチのまま変わらずで途方に暮れる。これは、バルーンを使った方が良いかもと言われたので、了承する。バルーンとは子宮口3センチ未満の時に、子宮口を広げる為に使う道具だが、ごくまれにヘソの緒が挟まったりすると赤ちゃんが死んでしまうというリスクがあるため、使用の有無を選択できて私たちは使用しないことを選んだのだが、ここまでしても何も起きないのであればもうやれることがない、と言われる。

 

17:30 夕食が運ばれて来たが、痛みはまだ続いていてそちらを向く気力もないので母に食べてもらう。私を起こそうと、腕を掴まれた時に反射的にはねのけてしまう。痛みの合間には、気絶するように寝てしまう。母には悪いが、今日は旦那が来るまで付き添っていてもらいたい。これから痛みがぶり返して来て、本陣痛になったらどうしよう…。この時には気持ちがもう折れていて、明日仕切り直したいと思っていた。

 

20:40 旦那が到着。この頃には大分痛みが遠のいていた。旦那を見たとたん、号泣してしまう。隣の夫婦も引いてたと思う。ひとしきり泣いて、落ち着く。母が帰り、旦那とおしゃべりしていると、助産師さんがやってきてこれからお風呂に入りましょう!湯船にお湯をためますので、ゆっくり入ってきて下さい。それから今日は睡眠導入剤を出すので明日のためにしっかり睡眠をとって下さい!と言われる。今日はお風呂はもう無理かと思っていたので嬉しい。

 

陣痛は、子宮の筋肉の収縮だから、子宮がひどい筋肉痛のようにくたびれ果てている感じがする。湯船に浸かってお腹と腰を温めていると、とても気持ちが良い。

 

1時間ほどかけて湯船でゆっくり体をほぐして、寝る間際まで旦那にいてもらった。恐らく、明日が本当の本番だ。今日はもう何も考えずにぐっすり眠ろう。旦那が帰ったあと、7時間くらい本当にぐっすり寝た。

 

ところで今日来たお隣さんは、昨日の私のように錠剤6錠から誘発をスタートしていたが、薬が効いたようで、痛みも強く、夜中に破水したらしい。明け方までバタバタとしていたらしく、翌朝、助産師さんに騒がしくてすみせんでしたと謝られたけれど、本当にぐっすりと眠っていたので全く分からなかった。

 

そして、運命の朝を迎えます…!

 

もう少し続きます。